歴史xビジネス

【真田幸村】に学ぶビジネス処世術(大坂夏の陣より)

この記事を読むメリット

歴史好きだけど本を読む時間がない人、戦国武将からビジネスシーンでの学びを得る

今ビジネス課題で悩んでいる人、メンタル術と対処法を過去事例から学ぶ

私は都内で日々奮闘するサラリーマンである、名前はまだない。
IT広告業界で働く営業で、売上目標の達成に向けて社会の荒波に翻弄される毎日・・
似たような環境で仕事をしている人であれば分かると思うが、仕事を進める中でさまざまな課題や問題に直面する場面は多い。

そのようなハードルに直面した際に、どのように乗り越えていくべきか、どういったメンタルで対処するべきか、ヒントは遥か昔の戦国時代~今から約400年前にそのヒントは隠されていた!
今回は「戦国一の強者」と言われた真田幸村、彼に焦点をあてて読み解いていきたい。
明日からのサラリーマン生活をよりよい方向に変えていく、その助けになればと思う。

かくして私は、一営業マンとして明日定例会の広告主向けレポートを作成していた。
数字やデータに細かい顧客のため、資料作成には細心の注意を払う。もし仮に誤記など見つかった際は、今まで積み上げてきた信頼を大きく損なうリスクがあるのだ・・
仲のいい同期と昼食にトンカツ定食を食べた後、オフィスに戻ると上司が寄ってきた。近寄ってくるスピードとやや笑顔から直感的に「悪い話では無いな」と感じた私は、その上司と会議室へ入っていく。

「今期のプロジェクトで、ゲーム会社の拡販を進めることになった。リーダーとしてメンバーを引っ張ってくれないか?」

私は即答でYESの返答をした。
ゲーム会社のデジタル広告予算はとても大きく、またゲーム好きなこともありモチベーションは最高潮に達した。

~(半年後)~
紆余曲折はあったが、私はメンバーと協力し順調にプロジェクトを進行した。プロジェクト発足後の売上も順調に伸びてきていた。
「このペースで進行すれば、1年後には売上目標である前年比120%アップに手が届きそうだな・・」

人の集中力とは面白いものである。
学生時代の居酒屋アルバイトでは、1時間があんなに長く感じたのに、好きな仕事に没頭すると時間の経過はあっという間である。

仲のいい同期と昼食にトンカツ定食を食べた後、オフィスに戻ると上司が寄ってきた。近寄ってくるスピードと表情から直感的に「何の話か読めないな・・」と感じた私は、その上司と会議室へ入っていく。

「申し訳ないが、今進めているゲームプロジェクトは今月で終了になった。来月から横のチームのプロジェクトに合流してくれ。」

私は頭が真っ白になり、その後のことはあまり覚えていない。
理由を掘り下げたところ、どうやら別チームのコスメ系広告主のプロジェクトが好調で前年比150%アップのペースで進行してるらしく、部署の方針として今期はコスメに注力することになったらしい。
上司としても部署目標達成のため、やむを得ず苦渋の決断をするに至ったと説明があった。

ビジネスの世界は日々流動的である。
インターネットやスマートフォン、AI等など技術の発展による市場全体の変化。M&Aや競合企業とのパワーバランスなど外部環境の変化。自分の会社においては、CEO交代や組織やチーム再編による方針変更は日々起こりえる変化である。

今回の私の例のように、自力ではどうしようもない大きな変化に直面することは多いと思う。
そういった場面に出会った時、どのようなメンタルでその場を乗り切るかはその人の成長に大きな影響を与える。
今から400年前の戦国武将「真田幸村」を教師データとして、対処法を学んでみよう。

ご存じの通り、真田幸村は「日の本一の強者」と言われた名将である。
大坂夏の陣で、かの徳川家康を死の直前まで追い詰めたサムライとして有名である。大河ドラマ「真田丸」では、脚本:三谷幸喜、主演:堺雅人、その他豪華俳優陣が演じた名作で、記憶に新しい人もいるだろう。

幸村は関ヶ原の戦いで、敗者である西軍(石田三成)に味方したせいで、約14年もの間、和歌山県九度山に幽閉されていた。
そして大阪の陣をきっかけとして、かつてお世話になった豊臣秀吉の子供、秀頼を助けるため大阪城に入城するのである。

一般的には、徳川 VS 豊臣で考えられる大阪冬の陣・夏の陣だが、豊臣方は一筋縄ではなく、さまざまな思惑が飛び交ってたらしい。
大河ドラマ「真田丸」のシーンを引用すると、幸村は野戦(城ではなく、野外で戦うこと)を主張する。勝つためには、それが最善だと。幸村の卓越したプレゼンにより、全軍の方針は野戦に決定したと思われた矢先、その方針は急遽変更される。
秀頼の母で絶大な権力をもつ淀君の意見により、籠城(大阪城の中で戦うこと)となったのだ。
その中で幸村は、事実として方針変更を受け入れ、前に進んでいく。

「ダメならダメで、次の策を考えるまで」

突然の方針変更に落ち込むこともなく、もはや変えることの出来ない決定を受入れ、次の勝利に向かって前進していく。
結果、歴史上において幸村は大坂夏の陣で命を落とすのだが、劣勢の中本気で勝利をつかみに行く姿は、現在のビジネスマンが見習うべきお手本にもなり得るのでは無いだろうか。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
アバター画像

SHIRYU

東京で働くサラリーマン👔趣味は、映画と歴史、たまに旅行、土日はだいたい酒飲みながら映画観てます。 自分の経験と趣味を交えて、ためになる情報を発信していきたいと考えている今日この頃・・

-歴史xビジネス