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【攻城の旅シリーズ②】今なお屈指の城下町を誇る国宝・松本城を攻略する

この記事を読むメリット

日本が誇る現存十二天守の代表格・松本城の魅力に迫る

旅行の楽しさの幅をより広げたい人、旅の新たな魅力を発見できる

現存十二天守・松本城と周辺観光

松本城の歴史と魅力

松本城は、長野県松本市にある日本の城で、松本城と呼ばれる以前は深志城といった。 天守は安土桃山時代から江戸時代初期に建造された現存天守の一つとして、国宝に指定されている城マニアの間でも人気の城だ。
城跡は国の史跡に指定されており、天守が国宝5城のうちの一つで、現存12天守の一つでもある。その歴史は戦国時代にまで遡り、多くの武将たちの手によって築かれ、守られてきた。
古くは信濃(現在の長野県)守護の小笠原氏が、支城の一つとして深志城を築城したのが始まりとされ、武田信玄とその家臣・馬場信春が、上杉謙信との戦いの要としたとも言われている。

松本城を訪れて感じたのは、戦闘を想定した実践的な構造だということだ。江戸時代に作られた権力の象徴としての城では無く、あくまで敵の進行を食い止める実践的な城郭という印象を受けた。そこが、松本城の最大の魅力だろう。

その後、本能寺の変による織田信長の死を経て、1590年~豊臣秀吉による小田原征伐後、松本城は石川数正が入城することとなる。
2023年NHK大河ドラマ「どうする家康」では、松重豊が好演している。秀吉の天下が定まりつつある中、あえて裏切りの汚名を着て、徳川から豊臣へ寝返った人物である。

松本城を内見した感想

松本城は、周囲を堀に囲まれ、あたかも絵画のような美しい姿を見せる。また、長野県の魅力として、冬の雪景色に対して漆黒の松本城は見事に映える。令和の現代においても、劣らない芸術である。
内部に足を踏み入れると、当時の武士達がどのような生活を送っていたのか、その息遣いを感じることができる。城内の展示には、甲冑や刀剣だけでなく、戦国時代に最先端の武器であった火縄銃も展示されている。

城の内部には、狭間と言われる鉄砲や弓矢を使う窓のようなスペースが存在する。そこから、外の景色をのぞいてみて欲しい。
城を攻めてくる敵を、場内から鉄砲や弓矢で攻撃するサムライ達の気持ちを疑似体験できるだろう。正に、城を訪れる醍醐味である。また、厚い壁や急な階段など、防御に重点を置いた建築の工夫も随所に見られる。

城を観光する時の心構えとして

この城を攻めるなら、どこから攻めるか?

この城を守るなら、どのように防御するか?

攻守双方の立場から、想像してイマジネーションを膨らませて欲しい。そうすることで、城攻めが2倍も3倍も楽しくなるのである。

また見所として、月見櫓はぜひ見学してみて欲しい。
当時の武将達は、月を見ながらお酒を楽しんだという。現代では、美味しい肉や魚をつまみに日本酒やワインを楽しむことが多いが、当時のサムライ達は、月をつまみに酒を飲むことがあったのかもしれない・・
そういうロマンを想像しながら、松本城を観光するとより楽しさが増すのである。

松本城周辺の魅力

今なお残る城下町

松本城の周辺には、江戸時代からの街並みが残る城下町が広がっている。古い商家や蔵が並ぶ通りを歩けば、時代を超えたレトロな旅に出たような気分に浸ることが出来る。
私が訪れた時も、ちょうど休日イベントの最中で、音楽イベントやフードコートで賑わいを見せていた。400年以上の戦国時代の城下町を想像しつつ、現代の賑わいを照らし合わせてみるのも実に面白い。

最近では、松本城周辺にモダンな店舗が並び、若者たちのデートスポットにもなっている。令和の時代だからこそ、「古きを訪ねて新しきを知る」、温故知新を体験してみて欲しい。

/https://www.matsumoto-castle.jp/town/walk

長野の温泉ロマン

松本城の周辺には、長野県ならではの温泉地も多く点在している。タクシーで10分圏内、徒歩でも30分前後で行ける場所だ。
歴史を感じさせる城下町を散策し、夜は温泉宿でのんびりと過ごすのも一興である。日々忙しく過ごしているビジネスマンでも、思考の整理と日頃の疲れを癒すことが出来る。

私が宿泊した宿は、古民家を改装し、屋内に立派ま梁を持つ旅館であった。建築様式の美しさだけで無く、旅館の従業員のおもてなし、そして最高の温泉で至福の時を過ごすことが出来た。
人間、普段忙しい時ほど緩急のバランスは大事である。そしてビジネスのアイデアも、温泉に浸かり何も考えていない時間にふと下りてくるものである。
松本城周辺で、いくつかオススメの温泉宿を紹介しようと思う。

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旬彩 月の静香

▲1300年の時を重ね、今に引き継がれる癒しのひととき。
湯煙に優しく包まれ、移りゆく四季に時の流れを感じ、歴史深き大地の恵みを存分にお楽しみ下さい。

星野リゾート 界 松本

▲八種十三通りの湯浴みで浅間の湯を堪能。音楽の街、松本にちなみロビーコンサートを毎晩開催。長野ワインも豊富に取り揃え、音楽とワインに酔いしれる贅沢な大人の温泉宿。

信州松本 美ヶ原温泉 翔峰

▲アルプス山脈と松本城城下町が一望できる絶景の客室と温泉◆平安時代から続く温泉を7つの湯めぐりで◆信州松本を体感できる様々な体験プログラム実施中です♪

旅行記まとめ

感想

松本城とその周辺地域は、日本の歴史と自然の美しさを同時に楽しむことができる貴重な場所だ。
東京駅から約3時間程度で訪問できる、松本には古い良き時代の日本文化が今も眠っている。インバウンドによる海外旅行者が増えている中であるが、あらためて日本文化の価値を見直してみるのもいいだろう。

皆さんも、国宝・松本城と城下町の風情、温泉の魅力と共に、ゆったりとした時間を過ごしてみて欲しい。

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SHIRYU

東京で働くサラリーマン👔趣味は、映画と歴史、たまに旅行、土日はだいたい酒飲みながら映画観てます。 自分の経験と趣味を交えて、ためになる情報を発信していきたいと考えている今日この頃・・

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